Wercker を Steps の作成から公開までを解説する

背景と概要

Wercker を使っていて, デプロイプロセスにちょっとしたスクリプトを入れたくなって調査した記録.

公式にもあるが, 微妙に古い&ハマりどころもあるので解説していく.

devcenter.wercker.com

Wercker 上では Steps も Application と同様に扱う(ように途中で変わったらしい).
bash もしくは golang で実装するのが推奨されている.
今回は bash での実装で説明する.

必要なファイルは3つ

wercker.yml

他のリポジトリと同様、Wercker 上で実行する Pipeline を定義する

step.yml

Steps のメタデータを定義するファイル

run.sh

Steps の実行内容を記述するファイル

手順

テンプレートを clone

最低限のファイルを定義したリポジトリを用意したので clone する.

github.com

ファイルの修正

  1. wercker.ymlowner を修正.
    ※Wercker 上のユーザー名を同じものを設定しないと, publish が失敗するので注意

  2. step.yml の name, version, summary, tags をよしなに修正.

  3. run.sh に処理内容を実装する. 今回は Node.js のバージョンを出力する.

Wercker 上で設定

1. Application を作成

f:id:morugu:20180624143809p:plain

2. Add new Pipeline から Steps 公開用の Pipeline を作成する

f:id:morugu:20180624143845p:plain

f:id:morugu:20180624144122p:plain

3. Application 登録後に git push すると build が実行されて成功すると, 2 で設定した Pipeline が実行できるようになる.

f:id:morugu:20180624145012p:plain

4. steps-publish を実行して, 成功すると My Steps に公開される

f:id:morugu:20180624145305p:plain

使い方

使いたいプロジェクトの wercker.yml に追加する

build:
  steps:
    - shoya/node-version@1.0.0

今回作った Steps とリポジトリ

shoya / node-version

github.com